算数と数学の違いとは?元塾講師がくわしく解説!

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中学校に入学すると、

「算数」「数学」になりますね。

 

多くの中学生のみなさんは、

「数学は、算数の難しいバージョンだろう」

などのように考えているでしょう。

確かに、数学は算数よりも難しいです。

しかし、それならば、

他の理科や社会なども難しくなっているので、

名前がかわらないのはおかしいですよね。

 

実は、そもそも「算数」と「数学」には

大きな違いがあるのです!

 

その違いをよく理解しておくと、

数学を勉強するときの注意点もわかってきます。

 

そこで、今回は、

小学生や中学生の皆さんに、

算数と数学の違いについて

説明していこうと思います!

 

この記事は、

学校や塾の先生にも

参考になると思いますよ。

あくまで、小学生・中学生に説明する目的として解説します。

算数・数学の厳密な定義を述べることを目的としていないことをご了承ください

 

「数学」の一部が「算数」

学校では

「算数」→「数学」という順番に学ぶため、

「算数」の次に「数学」が現れた、

という印象を持つ人が多いでしょう。

 

しかし、実は、

「数学」という広い世界のほんの一部が「算数」だったのです!

 

例えるならば、

「人間」というグループの中に「日本人」という集まりがいりるようなもの。

あくまで、

「数学」という広いグループの一部が「算数」だったのですね。

 

しかし、「数学」というグループの中には、

難しい内容がたくさんあります。

小学生が勉強するためには、

簡単である必要がありますので、

「算数」という簡単な内容を

小学校で教わることになった

のですね。

当然、「算数」は

「数学」の基礎になりますので、

中学校以降の勉強にも役に立ちます。

 

算数はイメージできるもののみ、数学はイメージできないものもあつかう

さて、「算数」と「数学」の違いについてどんどん話を進めていきます。

 

算数、数学の決定的な違いは、

 

「算数」→図でイメージできるもののみあつかう

「数学」→図でイメージできないものもあつかう

ということです。

 

「算数」は「具体的」で

「数学」は「抽象的」

などのように表現することもできます。

 

では「図でイメージ」とはどういうことでしょうか。

例えば、

「算数」なら

「3+2」は

「3個のりんごと2個のみかんを合わせる」

として図が描けますよね。

 

しかし、「数学」では

「-3+2」は

「-3個のりんごと2個のみかんを合わせる・・・?」

「-3個」のりんごってどう描こう!

ってなことになるわけですね。

 

また、「a×b」は

「aをb倍したもの」となり、

わけがわからないです。

もちろん、無理やり図で描こうと思えば描けないこともないですが、

やはり無理やりになってしまいます。

 

このように、

「算数」と「数学」は

「図でイメージできるかできないか」

という違いになっているのですね。

 

小学校の「算数」では、

先生が実際にりんごの絵を描いたりすることで

説明できるので、

生徒も理解しやすいです。

 

しかし、中学校からの「数学」では

授業で黒板に図で描けないものもあります。

そうすると、説明が無理やりになってしまうので、

生徒も理解しにくいわけですね。

だから、数学は難しいのです。

高校の数学になると、

虚数という

「現実世界には存在しないけど、数学の世界には存在する」という

これまたイメージしにくいものも学びます。

わけがわからないですよね(笑)

 

中学校に入学すると、

このようにそもそも「イメージしにくいもの」を

勉強するわけです。

難しくなっても当然ですよね。

 

算数は「答え」を、数学は「プロセス」を重視

もう一つ、学校で学ぶ「算数」と「数学」には決定的な違いがあります。

それは、

「算数」は「答えを出すこと」を重視しており、

「数学」は、「答えが出るまでのプロセス」を重視していることです。

 

「算数」では「答え」があっていれば丸をもらえましたが、

「数学」では「答えを出すまでのプロセス」があっていないと丸がもらえないことがあります。

 

これまで小学校で、算数のテストでも

「とちゅうの考え方を書きなさい」

という「プロセス」を重視した問題が出題されたことがあるかもしれませんし、

小学6年生が受ける中学受験ではこのような問題がよく出題されますが

やはりそれはごく一部です。

 

中学校の数学では

「説明」や「証明」といった

文章と数式を使いながら長々と書いていななければいけない問題もあります。

また、高校の数学のテストでは、

問題文が1~2行だけで、その下は真っ白な解答用紙!

広いスペースに長々と文章と数式を書け!

という問題が中心になってきます。

 

したがって、「算数」では

解き方を暗記してしまえば答えを出すことが出来ましたが、

「数学」では解き方を暗記するだけでは答えることが出来ず、

本当に内容を理解して考える力がないと点数がもらえなくなります。

 

まとめ

算数と数学の違いについて解説しました。

いかがだったでしょうか。

「数学」は「算数」より難しいという当たり前のことが、

「なぜ、数学は難しいのか」という理由も知ることができたと思います。

 

数学が難しい理由を知っておくことは、

とても重要なことです。

これからも算数・数学の勉強頑張ってくださいね!

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