2018年ノーベル医学・生理学賞
京都大学の本庶佑名誉教授らが、「PD-1の発見」にて受賞しました。
そこで、「PD-1」について、小中学生にもわかりやすく解説していきます!
PD-1とは?
細菌やウィルスなどをやっつける「免疫」。
この免疫の仲間である「T細胞」は、がんの細胞も壊そうとします。
しかし、がん細胞は、T細胞に壊されないような工夫をします。
それが、T細胞が持っている「PD-1」にはたらきかけること。
「PD-1」は、「自分の仲間」かどうかを調べるための手のようなものだと考えてください。
T細胞が持つPD-1のおかげて、自分の仲間かどうかを調べることができるため、みなさんの体の中のいろんな細胞たちは「仲間」と分かって、T細胞に壊されることはありません。
しかし、がん細胞は、もともと自分の体の細胞がおかしくなったものなので、仲間のようなもの。
そのため、がん細胞はT細胞の「PD-1」と手をむすんで、
「仲間だから、やっつけないで」と言って助けてもらおうとします。
そうさせないために、がん治療薬「オプジーボ」が開発されました。。
オプジーボは、がん細胞より先にPD-1と手をむすんでしまい、がん細胞が手をむすべないようにしてしまいます。
そうすることで、T細胞はがん細胞を壊すことがでる。
こうやってがんを治していくのです。